スポンジシートも十分に固着した。次に写真にあるボンドをシート周囲に塗り付けていく。このボンドは硬化するとゴム状になり、接着用の他にシール材としても使えるもの。しかも柔軟性が残るので、ここでの用途にうってつけである。
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 シートの10㎜の側面に薄く、そしてベースの5㎜残した縁と一体化するようにRをつけて盛っていく。かなり流動性があるので下に垂れないように、またシート上面につかないように慎重に進めていく。
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 全周のシールが完了。これでスポンジシート側面の補強ができ、また万一ベース板との接着面に隙があっても空気の侵入が防げるようになrった。
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※乾燥に24時間かかるのでこのままで置く。次回へ。
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 いよいよ作成に入る。まずゴムスポンジのシートを必要な寸法にカットする。600×400㎜のベース板に貼るのだが、棚板の流用なので四隅に支柱用の小穴がある。これを避けるとベースの有効な寸法は560×400㎜となる。そこでスポンジシートはこれより小さく550×390㎜にカットする。横巾が500㎜でよければ500×500㎜のシートが売られているので、そのほうが無駄なく経済的である。
 10㎜の厚みがあるので垂直に注意し、よく切れる大きめのカッターで一度で切り離す。ためらって何度も刃をいれると切り口がぐずぐずに崩れてしまう。後で細い溝切りの仕事があるので、多少は乱れてもよいこのカットで要領をつかむ。
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 切り終わったゴムシートをベース上に置いたところ。上下には5㎜の縁ができている。
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 接着剤を塗る部分の外側をマスキングテープで保護する。接着剤は一度着くと拭き取りが困難である。特にゴム系はいつまでもベタついて困る。
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 このスプレー糊を使う。実はこのスプレー、かなりボタついて平均した塗布が難しいしろものである。それでも使うのは、短時間で作業が終えるため。前回の経験があるので要領は得ているつもりだ。チューブ入りのものをトルエンなどで薄めながら塗る手もあるのだが、広い面積の場合は乾きの時差が大きく、接着のタイミングがとりにくい。         (下の写真はイメージです...笑。こんなにきれいに吹かない!)
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<追記>ホームセンターで強力両面シートというものを見つけた。接着剤の代わりになりそうだ。30×30㎝の大きさがあり数枚で足りるだろう。

 無事貼り終えてマスキングも取った状態。作業中の写真も載せたかったが、張り込みは一発勝負。始めたら一気作業なので撮影は無理。自工自撮なのでお許しを。スプレー糊は高揮発性の溶剤がたっぷり入っているので、ゴムスポンジには直接吹かないこと。ふやけたように伸びて反り、位置決めに苦労することになる。
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 空気の閉じ込めや表面の凸凹がないことを確認したら、ガラス板と重しで押さえ固着するまで放置する。 
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   一晩置くので続きは次回。
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 オルタナティブ・プリントは、多くの場合にネガと感光紙との密着プリントを必要とするわけだが、大判になるほどプリント枠の押さえだけでは密着度がおぼつかなくなる。バキュームイーゼルはその点十分な密着を得られ、ネガの浮きからくるピントの甘さを避けることが出来る。バキュームイーゼルといっても、通常の引伸ばし機下に置くような、印画紙一枚を吸着させるためであれば、ごくおおざっぱに言って小穴を並べた板の上に印画紙を置き、下方から小穴を通じ吸引すれば目的は達せられる。しかし、密着プリントの場合には三つの条件が必要となる。すなわち、
 1. 感光紙とネガが密着すること。
 2. ネガ側から露光(UV)の光線を照射できること。
 3. 光源から平均した照射を受けること。
あたりまえだと怒られそうだが、この三つを満足させるデザインを考えることは、意外とおもしろいのだ。平面であることが一番容易だが。円筒あるいは半円筒の内側に感光紙とネガが張り付くような構造なら、中心にUV管一本で済むはずである。あるいはバウムクーヘンを焼くようにUV光源の上で円筒が回転すれば・・・などと空想を楽しみながら結局一番単純な構造を考えたものである。
<主な材料>

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ベースとなる板は60×40㎝厚さ2㎝の集積材の棚板。できるだけ反りの出ないものを選んだ。四隅の小穴は支柱のネジ穴だが、内側を使うので気にしない。

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ベース板の上に貼るゴムスポンジ、厚さ10㎜。クッション材として売られている。適度な柔軟性と強い復元性が必要である。大切なことは単独気泡(水、空気を通さない)であること。連続気泡では空気が抜けてしまう。

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近所のガラス屋で切ってもらったふつうの板ガラスで厚さ5㎜。2、3㎜の薄板では真空圧で割れる恐れがあるので不可。

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マイクロカプラのプラグ。バキュームイーゼルの作成1を参照。

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両面テープ。しかし両面を張り合わせるわけではない。厚さ最低1㎜は必要。

※この他にはゴム系の接着剤が必要である。
  材料がそろったので次回から工作開始。
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 以前に作成記事を載せたUV露光機に合わせて、いよいよバキューム・イーゼルも大きめのものを新作することにした。
現在のシステムはこんなもの。
<ポンプ構成>
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 バキュームポンプは中古というよりジャンクに近い物を格安で買ったもの。吸引力は落ちているが、あまり強力なものより扱いやすいようだ。赤いチューブの中間に付いているものはフィルターで、本来はコンプレッサーの水抜き用のものだが、異物のポンプ吸い込み防止のためにつけている。丸いメーターは真空計で0~-100kPa表示のもの。これは実用上は不要なのだが、実験的に吸引圧監視のため付けている。黒いチューブの先に付いている金具はマイクロカプラと呼ばれるエアシステムの部品で、イーゼル接続用のワンタッチソケットである。赤(太い)と黒(細い)のチューブが途中で不細工に繫がれているが、これは当初ポンプ側の口径に合わせたチューブ構成を考えていたのだが、マイクロカプラが便利だったので途中から変更したという結果である。

<イーゼル部>
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押さえガラスを載せた状態のイーゼル。白い枠内が有効なバキューム範囲である。白枠は両面テープ。

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ガラスは載せてあるだけ。全体に黒いゴムスポンジが貼ってある。右の白枠の内側が細くはげているように見えるが、これは空気抜きの溝で周回している。

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マイクロカプラーのプラグ。ワンタッチでチューブが着脱できる。とても小さい。

※ご覧のようにイーゼル部はとても簡単なものである。これを見ただけで作れる方もいると思うが、次回からは同じ構造で、大きめのを作成しながら順次upしようと思う。
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 プリンターの久保元幸さんに教えて頂いて、いくつかのカーボンプリントのサイトを知ることができた。興味のある方は6/20のブログコメントから参照してほしい。そこでは主にカーボンプロセスによるカラープリントを見ることができる。カーボンプリントはかなり厳密に色の指定が可能なので、早期からカラープリントは行われていた。最初のカラープリントがいつ行われたか知らなかったのだが、今回教えてていただいたサイトで知ることができた。それによればLouis Ducus du Hauronという人物が 1869年 にRGBの三色ピグメントで初めてカラーカーボンプリントを作成したとある。実物は残存するのだろうか。
 サイト上で見る現代の改良された技術を取り入れ、YMCKでプリントされたであろう画面はすばらしく美しい。ただ私がもどかしく感じるのは、パソコンモニター上で見ては、実際の画像が他のプリント法(機械印刷も含めて)にくらべ、どれほどのorijinalityを持っているのか分からないことだ。美しくはあるが、久保さんがよく使われる「物としての魅力」がいまひとつ伝わってこないことである。多分実物にはそれがあるのだろうが、現在のところそれを見る機会は無く残念なことである。
 私自身は、当分単色での試行をつづけなくてはならない。
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