2011年 07月 12日 ( 1 )

 オルタナティブ・プリントは、多くの場合にネガと感光紙との密着プリントを必要とするわけだが、大判になるほどプリント枠の押さえだけでは密着度がおぼつかなくなる。バキュームイーゼルはその点十分な密着を得られ、ネガの浮きからくるピントの甘さを避けることが出来る。バキュームイーゼルといっても、通常の引伸ばし機下に置くような、印画紙一枚を吸着させるためであれば、ごくおおざっぱに言って小穴を並べた板の上に印画紙を置き、下方から小穴を通じ吸引すれば目的は達せられる。しかし、密着プリントの場合には三つの条件が必要となる。すなわち、
 1. 感光紙とネガが密着すること。
 2. ネガ側から露光(UV)の光線を照射できること。
 3. 光源から平均した照射を受けること。
あたりまえだと怒られそうだが、この三つを満足させるデザインを考えることは、意外とおもしろいのだ。平面であることが一番容易だが。円筒あるいは半円筒の内側に感光紙とネガが張り付くような構造なら、中心にUV管一本で済むはずである。あるいはバウムクーヘンを焼くようにUV光源の上で円筒が回転すれば・・・などと空想を楽しみながら結局一番単純な構造を考えたものである。
<主な材料>

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ベースとなる板は60×40㎝厚さ2㎝の集積材の棚板。できるだけ反りの出ないものを選んだ。四隅の小穴は支柱のネジ穴だが、内側を使うので気にしない。

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ベース板の上に貼るゴムスポンジ、厚さ10㎜。クッション材として売られている。適度な柔軟性と強い復元性が必要である。大切なことは単独気泡(水、空気を通さない)であること。連続気泡では空気が抜けてしまう。

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近所のガラス屋で切ってもらったふつうの板ガラスで厚さ5㎜。2、3㎜の薄板では真空圧で割れる恐れがあるので不可。

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マイクロカプラのプラグ。バキュームイーゼルの作成1を参照。

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両面テープ。しかし両面を張り合わせるわけではない。厚さ最低1㎜は必要。

※この他にはゴム系の接着剤が必要である。
  材料がそろったので次回から工作開始。
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