ガラスプリントへの挑戦

 タイトルはおおげさだが、要するに紙の代りに板ガラスにカーボンプリントしようということである。ことわっておくとガラスへのカーボンプリントは何も私が初めてやるわけではない。乳白色のパールグラスへのプリントは昔からあるし、ガラスはおろか、金属でも木材でもプラスチックでも大抵のものへのプリントが可能といえる。それでは、わたしがガラスにそれをやろうとする目的は何かといえば、おおげさにいえば新しい表現への挑戦であり、もうひとつは、そこにガラスがあるから、である。写真技法の一つであるカーボントランスファーは、当然のごとく紙の上での表現を当たり前のこととしてきた。わたしも、最もオーソドックスな水彩紙を始め和紙(楮、雁皮)、プラスチック紙などにプリントしてみた。わたしの未熟な技術では何れも中途半端な出来ではある。それでも一応、なるほどこの媒体にはこういう具合になるのか、という感触は得たつもりである。一応分かると好奇心が他を探し始めるのが私の悪いところ。更に昨年、機会あってすばらしい古典技法を研究しておいでのみなさんに会うことができ、特にアンブロタイプや湿板のガラスネガやの美しさに惹かれたのだ。なるほどガラスは写真の中間媒体だけではないぞと得心したといえる。カーボンプリントが様々な媒体での表現が可能ならば、ガラスでの表現をぜひ試みてみたい。まあ、有り体に言えばままた浮気心が出たのである。
 さて、透明ガラスでいかにしていかなるイメージを現すか、取り寄せたガラスを見ながら考え始めている。


*何も出来ていないので、珍しくカラーを載せました。日の当たる雪原の枯れすすき。
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by blue-carbon | 2012-01-28 20:21