バキュームイーゼルを作成する7

 のんびり作ってきたバキュームイーゼルも今回で完成である。
実は前回の状態でも、薄紙一枚ならガラスを乗せてバキュームイーゼルとして一応機能する。しかし、感光紙とネガフィルムを厚めに重ねた場合には、このままではうまく吸着しない。そのわけは中央部が高くなると周囲が浮き、エアが流入してきてしまうため。そこで、密着させたい物の周囲を密閉して中の空気を抜く、という仕組みが必要である。そのためには、排気溝の外側を少し高く、且つガラスとの密着性をよくしてやる。するとそちらが先にガラスに張り付いて外部との通気を遮断し、次に空気の移動が自由な中央部のエア抜きが進むのである。
 さて、具体的に外周の厚みをどれほどつけるかだが、中に挟む物の合計の厚みによる。私は、厚手の感光紙とネガフィルムの二枚重ねを想定して、およそ1.2㎜ほどあれば十分と考えた。そこでこの厚みの材料として両面テープを物色したところ、1.1㎜厚というものを見つけたのでこれを使うことにした。0.1㎜足りないが元々適当なので気にしない。本当に足りなかったら簡単な解決法があるのだ。両面テープにした理由は、適度な厚みと十分な長さ、そしてクッション性がありめんどうな糊付けも不要とお手軽だったからだ。平ゴムのような物でももちろんよいだろう。
 写真のように溝に沿ってどんどん貼っていく。注意点としては、できるだけ平滑に貼り皺をつくらないことと、角のつなぎ目に隙間をつくらないことである。
b0229474_1443763.jpg


 これで貼り終わった。実質これですべて完成したことになる。両面テープだからといっても剥離テープははがさずにおくこと。剥離テープの表面は滑らかなのでガラスとの密着が良好なのだ。(足りない0.1㎜分にもなる!?) もし剥がれたりいたんだりしたら、他のもの(セロハンテープでもポリエチレンの袋でも)で貼り代えればよい。薄目の両面テープを重ねれば厚みも調節できる。ちなみに私の前作はまだ最初のままである。
b0229474_147183.jpg


テープの上に定規を置いてみると紙類の「逃げ」の隙間がわかる。
b0229474_1474073.jpg


ガラスを載せてみた状態。ガラスは少し大きめでないと操作し難い。
b0229474_148818.jpg


 動作テストする。まずこのゲージ圧はソケット先をふさぎ、完全閉止状態にした場合で、つまりこの真空ポンプの能力いっぱいのー90KPa。
b0229474_1483032.jpg


 ガラスを乗せたイーゼルに接続しての吸引テスト。わずかなエアの侵入があるらしいが、ー82KPaで安定した。針がふらつくようなら要注意。実用上はー40KPaもあれば十分。
b0229474_1485099.jpg


※以上でバキュームイーゼルの作成記は一応終了するが、こんなもので実用になるのかと不審な人もいるだ
 ろうと(自分で勝手に)思うので、次回はその動作状況を紹介することにした。
[PR]