色が選べることの悩みについて

 以前カーボンプリントに適したピグメントがなかなか見つからない、と書いた。粒度の点で大きすぎたり不揃いだったりして、カラーティシュ(これは私の呼び方)化しづらい、というのが要旨だった。粒度がよければ色合いが悪い。色合いがいいのに重すぎて無理。といったふうで、実際に作品化するものは、やはり墨液かチューブ入りの水彩ガッシュ類が多くなってしまう。そんなわけで、常に使えそうな色材を探しているのだが、最近具合よさそうな顔料系の色材を見つけたので早速注文した。現在期待しながら到着を待っているところだ。どんな物かは試用の結果を見てお知らせする。
 ところで、ネット上で見かけて、これは!と一瞬胸が躍った絵具があった。ターナーの製品でジャパネスクカラーというチューブ絵具だ。一般に洋画でも日本画でも、絵具の単色は彩度の高いものが多い、複雑な色合いは混色や塗り重ねで作ることが当たり前だからである。それがこのジャパネスクカラーは、最初から実に深い色調で、十分に暗部を作れる濃度を持っているではないか。ところがよく見れば、残念なことにこれはアクリル系であった。乾燥すると耐水性に変わるアクリル絵具では、カーボンプリントは無理なのだ。落胆の瞬間であった。ターナー色彩株式会社さん、このジャパネスクカラーの水彩版を出してくれませんか。
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by blue-carbon | 2011-06-10 23:48