カーボンプリントの魅力1

  10日に載せたジア画像の対象がこのカーボンプリントである。プリントをデジカメで撮ったものをモニター上で見せるのでは、オリジナルの味が伝えられなくて残念だ。
 カーボンプリントには各種の色材が使えるが、このプリントは書画用の墨液を使用している。カーボンプロセスは暗部描写にすぐれるので、ローキーな絵柄に向くようだ。また、現像直後の画像からは想像できないほどの解像力を乾燥後に現す。過去には、欧米で図版印刷にも使われただけのことはある。一方日本人のカーボン作品は、ほとんどみることがない。私が思うに、カーボンプリントは比較的ドライで明快な印象を与えるので、ピクトリアリズム期の日本人には、情緒的に好まれなかったのではないか。しかし、現代のマテリアルやデジタル技術の応用で、技法/表現共に、いくらでも発展の可能性があり、私にとって魅力的なプロセスだ。
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作成oct.2010 (画像クリックで拡大)
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